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Lunch Time Speaking:

めぐる季節 恋の季節

夏の陽気に浮かれて調子のよさそうな顔をしているがね君、斜陽産業の「大反響」は畢竟、苦笑失笑の残念賞だよ。自己批判第三章を参照しつつ落ち込みランチタイム Yes Yes Y'all. とりあえずビールでいいかな紳士諸君(便所飯なので応答なし)。

めぐる季節 故意の季節

夏の陽気に浮かれて素知らぬ顔をしているがね君、我々の悲しみは君の魂を青くひび割れた水晶のような夜。いや失敬、唇が詞を奏でて止まない。要するに何が言いたいかというとだね、私の若い頃は二日酔いで営業に行ってそこで寝かしてもらうなんてことは日常茶飯事でね、君ら若者にはその覇気が足りない。破天荒さが足りない。いっぺん家庭を持ちたまえ。守るべきものがあると男は変わるぞ。甘えるんじゃないよ、もういい加減一人前だろうがこの小僧っ子が。いっぱしの口をききゃあがって。一昨日来やがれ。

Q. 以上のような説教を見知らぬ男性に施されたのですが、どうすればよいでしょうか。
A. 相談内容には無意識の迸りを装った衒いが感じられます。このような相談をいただくたびに、ああ、今年も故意の季節だなあ、と感慨深く思う次第です。いわゆる夏厨は半年 ROM ってろです(夏コン MC にて、まいまいの言)。

めーぐる季節 恋の季節

夏の陽気に浮かれて哀惜の念にかられているようだがね君、さればまずはうろ覚えの引用から入ることを許してほしい。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、この袈裟! 袈裟! 馬鹿! くそっくそっくそっ! 袈裟! 袈裟! 袈裟! 袈裟! このっこのっ! いやだ! いやだ! 止まれ! 止まれ止まれ止まれ! 誰もいない本堂に響く、布を引き裂き刺し貫く音、やがてそれも静まり、荒い息遣いだけが聞こえる中、ぼろぼろの袈裟を抱きしめ、死んだ坊主の帰らざるを思い泣いた。

ここでいう「死んだ坊主」が何を意味するか、日記の書き手たる私はもはや覚えていない。そう、これは私の日記からの引用だ。その私は無人のお堂でひとり袈裟を引きちぎった覚えもなければ坊主の知人もないため、なんらかの寓意をこめてしたためたのだろうと思われる。あるいは予知の類だったのかもしれない…帰らざるめーぐる、その季節の。あるいは帰らざるかんな。帰らざる日々。嗚呼まいみよ、頼むからその類まれなるスピードで、おれを置いていかないでくれ。

気付いたらおれのみならず日本中が夏だった。遠ざかっていくまいみが飛行機雲を描き、空はよく晴れて昼休みの終わりが近い。トムヤムクンの食い過ぎで腹が痛い。

夏が好きな 僕らだから